キュウの徒然なるままに

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【感想】「悪魔のいけにえ」

こんにちは、キュウです。

本日はAmazonプライムで「悪魔のいけにえ(The Texas Chain Saw Massacre)」(1974 日本での公開は1975、83分)を観ました。

 公開40周年記念の際映画館に観に行くほど、私はこの映画が大好きです。

監督はトビー・フーパー

あらすじ(ウィキペディアより)

墓荒らしが頻発しているテキサス州に、5人の男女が帰郷がてら墓の無事を確かめるために訪れた。一行はその道中で一人のヒッチハイカーを拾うが、ナイフで自傷行為に及び、切りかかるなどの異常な行動を起こす。その後、一行はガソリンを分けてもらうために近隣の家を訪れるが、そこには先ほどのヒッチハイカーやその弟である殺人鬼・レザーフェイスが住んでおり、一人また一人とレザーフェイスにより殺されていく。墓荒らしの犯人はレザーフェイス一家(ソーヤー家)であった。

 はじまりから、なんとも不吉な雰囲気が漂っているのです。

墓荒らし、絶え間なく流れる殺人のニュース、アルマジロの死骸、星占いでは最悪の星回り、不気味なヒッチハイカー、

うだるような暑さ、砂埃と汗にまみれた身体・・・

画面全体から、これは酷いことが起きるなとヒシヒシと伝わってきます。

もう、この雰囲気が、たまりません。

BGMがないのも、この映画の特徴です。

不協和音。

以下、ネタバレを含んでいますのでご注意ください。

 

若者5人にとってレザーフェイス(とその一家)に遭遇してしまうのは、不運としかいいようがありませんが、

レザーフェイスにとっても、自分のテリトリーを荒らされしまい姿を見られてしまうのは不運です。

見られたからには殺してしまうしかないのでしょう。

椅子に腰掛け肘を突いて「ああ、今日はなんて日だ。」と言わんばかりのレザーフェイスに少し同情するかもしれません(笑)

ああ、でも、人皮を被った大男がチェーンソー振り回して追ってくるなんて、恐ろしすぎます。

逃げ惑う主人公サリーと心拍数が同化してしまいます。

 

その後、レザーフェイス一家がサリーを拉致し、おぞましい晩餐会を開きます。

不気味なヒッチハイカーはレザーフェイスのお兄ちゃん。

サリーの絶叫が響き渡り、顔面、眼球の大写し。

美しい女性が髪を振り乱し、気が触れんばかりの恐怖にのた打ち回る姿は、なんとも言えない興奮を与えてくれます。

この辺りは、「恐怖」と「笑い」が本当にギリギリなところで均衡を保っています。

わたしとしては、若干「笑い」が上回るところでしょうか。

レザーフェイス一家の行動は、気違いじみて、理解の範疇を越えています。

そこに滑稽さが加わって、絶妙な恐怖が出来上がるのです。

 

最後、サリーはなんとかこの恐怖の一家から逃れることができるのですが、

血まみれの彼女は、笑っているのです。

大口を開けてケタケタと、彼女は生還しますが精神は死んでしまったのでしょう。

朝焼けの中、彼女を逃してしまい行き場のない思いを持って、レザーフェイスはチェーンソーを空に切ります。

おぞましさとおかしみが渾然一体となり、一夜の恐怖は終焉を迎えます。

怖いのですが、美しいのです。

恐ろしいのですが、おもしろいのです。

 

ちなみに続編「悪魔のいけにえ2」は、完全に「笑い」に舵を切っています。

それはそれで潔く、わたしはこちらも好きです。

 

悪魔のいけにえ」お勧めですので、ホラー好きの方は是非どうぞ。

それでは!